水着イベとマルタ(裁)が嫌だという話
※2/3追記
どうも。
はじめに
原典との乖離
ベタニアのマルタという人物
ラザロの復活とキリストの磔刑
黄金伝説 第100章
出典は新約聖書から変わり、13世紀半ばに書かれたとされるキリスト教聖人集『レゲンダ・アウレア(黄金伝説)』の第100章「聖女マルタ」になります。
つまり、後世において描かれたものであり、彼女(ライダーマルタ)が「どっちも素」というのは新約聖書の彼女と黄金伝説の彼女の2つを指しているのでしょう。
作者も時代も全く別で、黄金伝説自体の文献としての信頼性は……まあ、それはともかくとして、聖書ほどではないですがかなり多くの人々に愛読されたもののようです。
こちらの話は他サイトでもよく話題に上がるので説明はしませんが、原典においてはマルタは祈り・聖水においてタラスクを御し、それを受けて住人たちはキリスト教に回心?します。
黄金伝説においてマルタらは王族の出とされ、礼儀正しいベタニアの領主であり未婚です。
怪物タラスクの話以外としては、マリアやラザロとの話もあるのですが、ベタニアのマリアとマグダラのマリアの同一視など説明がややこしいのでここでは省きます。
まとめ
以上より、まとめとして僕が何を言いたいかというと、マルタという人物は「主の教えと祈り」というものが根幹に存在する人物であるということです。
それはイエスから教えを受けて以降、強烈に自身の奥深くに刻まれ、そして彼女の信仰心は彼の弟子たちに勝るとも劣らないものだと言えます。
ですが、マルタ(裁)では「主よ、しばし目をお瞑り下さい」など、各所にあまりにも主を軽んじているのではないかという言動が目立ちます。
勘違いしてほしくないのは、型月マルタのともすれば聖女らしからぬ苛烈な言動や、戦闘の手段としてステゴロを用いること自体については僕にとってはどうでもよく、上述のようにあまりにも「ベタニアのマルタ」という人物像からかけ離れていることに腹を立てているということです。
むしろマルタ(裁)においては、「あの頃」とされる彼女からすれば聖女として扱われたのは黄金伝説での布教以降の話であり、自身がそうありたいと思うことを除けば聖女然とすることを求められるの自体どうなんだという話なのですが。
……まあ、竹箒でのクッソ適当なキャラ付けにキレたことも事実ではありますが。
ともかく、ステゴロネタは型月特有のものと受け入れても、これをベタニアのマルタという「祈りの聖女」「信仰の人」として描くには無理がある、そこを変えたら駄目だろうというズレが存在するのではないか、というのが僕の主張なのです。
キャラの扱い
さて、次はファン界隈でのマルタさんの扱いの話ですが。
……ぶっちゃけた話、上での設定面での矛盾なんかは論を裏付けるためのものに過ぎず、僕個人がキレてたのはこっちの話です。
事の顛末については、僕一人の考えを読むより当時の状況を俯瞰的に読者の方々自身の頭で考えてもらった方が良いでしょう。
スレッドに最初にいた住民とその後の分裂、現在までの流れは軽くディアスポラ染みてて、我ながら笑えません。
【刃を通さぬ】マルタさんについて語るスレ【竜の盾よ】Part2
こっちは原典も文献も何もない話なので個人的な感情のみの論です。
ここまで読んだ人には分かる、というか分からずとも察してほしいのですが、僕は厳密にはステゴロは賛成派でも否定派でもありません。
……と言いたいのですが、本心を言えば気に入らないところも割とあるので否定派寄りではあります。
ベオウルフとの話だとか、バトルモーションのファイティングポーズだとか、ヤコブ神拳()だとか……。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いではないですが、一度マイナスイメージを持ってしまうとどうしても色んな点が癪に障ってしまうものです。
で、当時見た意見の中には「きのこのお墨付きwww否定派は首吊って○ねwww」だの「ステゴロヤンキーがマルタの本性。ふだんは猫被ってるだけ」だの「欲を隠しきれないむっつり性女」だの、目に余る言葉がよくありました。
もちろんこれが全てのファンの言葉とは思っていません。
いませんが……どうにもマルタというキャラが、公式・ファン界隈で共に、ステゴロありきのキャラとして扱われている感がどうしても否めないのです。
マルタ(裁)の設定には霊基弄られただとか夏のテンションだとかよく分からないものが多いですが、ステゴロヤンキーは彼女の本性ではありません。
マルタ(騎)のセリフにもあるように、彼女の原典に新約聖書と黄金伝説の2つが存在するように、彼女が自身を偽っているのではなく、事実として「どっちも素」なのです。
聖女らしからぬ言動でおてんばだった過去(町娘時代)を、彼女は「なかったことにする」のではなく「恥ずべき過去として封印したいと思っている」のです。
それを心に留めて、彼女を見てほしい、というのが僕が言いたいことです。
ギャグとしてそのように茶化されるのは型月ではよくあることですし、そこまで神経質ではありませんが、あくまでギャグとして、という枕詞があった上での話です。
……面倒くさいファンだとか、原典厨だと言われるのは百も承知です。
ですがこう思っている人間がいる、ということを一記事として形にしておきたいという話でした。
ちなみに当のマルタスレですが、津留崎氏の漫画が公開された際にはその設定解釈に対し賞賛が送られました。
現況が菌糸類なので完璧とまではいきませんが、見事に折り合いをつけて下さったという話ですね。
マルタさんに関する話は以上です。
水着イベ
蛇足なようでそうではありません。
僕は個人的に文句ばっかりのFGOの中でも水着イベが一番嫌いです。
FGOの悪い部分を煮詰めて出したような内容だとすら思っています。
よく文句を言われている各イベや2章、4章なんかはむしろそこまで気にならず、先日のアガルタもそんな感じだったのですが、これに関しては別です。
クソみたいな選択肢。
男キャラをハーレムのお邪魔キャラかお助け役としか思っていないような小話。
挙句の果てには交尾だのマルタさんの聖水飲みたいだの……。
吐き気がします。
流石に気持ち悪すぎて、2016のイベ当時からスキップばっかりしてました。
僕からすれば、下品だと揶揄されているアガルタの数百倍は下品です。
後半戦に至ってはキャラのセリフにさえ違和感を覚える始末ですし、よくこのまま復刻しようと思ったなと関心すらしています。
キャラの水着姿以外いいところありました……?
そこについても何だかキャラを消費するような内容ばっかりで、アルトリア(弓)とか玉藻(槍)とか辟易してるのに……。
……後半になるにしたがってどんどん口汚くなってますので、流石にこれで終わろうと思います。
気に入らないことを話せばこれ以外にも三蔵ケツァルコアトル大河エミヤオルタと色んなことが気になってしまうので駄目です。
ありがとうございました。
→次回に続いてしまいました